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時の尾/新藤晴一

ポルノグラフィティ新藤晴一、初の小説。

はっきり言って、彼の言葉や、詞曲の世界観が大好きです。
だからと言ってイコールで彼の書く小説も好きには繋がりません。

けれど、彼は昔から読書家という事も知っていましたから、文を書く事自体は期待していました。でも、それは話の面白さで言えば、別。

好きだからこその不安、そして期待。

そんな気持ちで読みました。

連載時よりも大幅に加筆修正が加えられ、かなり読みやすく、そしてわかりやすくなりました。

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ごたごた気流/星新一

インタビューが最後に載っていた。
そこに、書かれていたことでハッとさせられた言葉があったので少し長くなるが記載させていただく。

『社会が豊かになったために、若い人たちがいわゆる人生の苦労というものをあまり知らないで成長する。だから実体験で小説書こうとしても書くネタがなんにもない。そのかわり劇画でストーリーづくりのノウハウを覚えこんじゃってますから、長篇やシリーズものなんかいくらでも書けるんじゃないかな、これからの作家は』

この言葉は、昭和60年に星さんの口から発せられたものです。
24年も前に言われた言葉が、昨今では携帯小説なるもので現実のものとなっている。
携帯小説の良し悪しはあえてここで言うことでもないので特にコメントはしませんが、不思議なもので星さんは今では“昔”と言われる時代から未来を垣間見ていたように感じることも多々ある。
そういう意味では、星さんの作品でまだ現実に起こっていないことは、もしかしたらこの先の未来で起こることなのかもしれない。

そう感じさせられる。

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怖るべき子供たち/ジャン・コクトー(東郷青児訳)

読んで思ったのは、私に知識が足りないんだなと思った。
でも、本は知識がなくとも読むことの出来るものが素晴らしい本だとも思っている。

あとがきを読む前は正直、よくわからなかった。だからこそ、それで意味があるのか?とも。
それと同時に、訳されるとやはり難しいのかなとも感じた。星の王子様なんかは、たくさん出されてるしね。



星新一さんの本に書かれていた『作った本人だけが驚くビックリ箱など、意味がない』を思い出した。

気まぐれ指数/星新一

“読者というものは、小説に対しては事実らしさを求め、事実に対しては小説的な面白さを期待している”

確かにそうだなと思った。
でも、私は結構ぶっとんだ話が好きだ。
つまらない現実のなかで、小説くらい面白くあってほしい。
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不思議の国のアリス/ルイス・キャロル(矢川澄子訳)

私は外国の作品をあまり読まない。
それは訳者の見解が必ずしも自分と一致するとは限らないから。

言葉遊びや意味がいくつかあるものの場合、色んな見方(読み方)ができる。
確かに、訳者が正しいと思うものであり気持ちでは、ある。
でも、この訳がどのくらい作者の意思に近いかは私にはわからない。

最近、意図せずしてアリス関連に向かってたので、もしかしてちょっとしたアリスブーム?になっているさなかに、たまたま店頭で並んでいたのを見たから、どーせなら一度きちんと読みたいなと思って買ってみた。
頭の中にある、ディズニーのアリスを思い出しながら読んでいて、この本を読んでいくなかで一つ、これだけは言えた。

読みにくっ(笑)

読み終わったあと、訳者あとがきを読んで、ああ、私とこの人は明らかに考え方や見方が違うから読みにくかったのかな、って思った。
あとがきに書かれてた『不思議の国のアリス』と『子供部屋のアリス』とかの違いが書いてあったのは参考にはなったけど。

子供に聞かせるエンターテイメントとしては、色々と問題がある話だとは思ったけど(笑)ヘンテコな物語は嫌いじゃないです。
矛盾だらけなのに成立している会話やイカレた人達は好き。登場人物が魅力的な話は大好き!
チシャ猫とお茶会の3人組が特に好き!

危険というニュアンスが含まれないクレイジーという言葉を使うなら、この話は相当クレイジーです。
冒頭に書かれている、子供がせがんだ「おかしくしてね」が『面白い』ではなく『変』という意味ならこの物語は1番正しい道を選んでいるのだと思う。
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