スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • -
  • -
  • -

ごたごた気流/星新一

インタビューが最後に載っていた。
そこに、書かれていたことでハッとさせられた言葉があったので少し長くなるが記載させていただく。

『社会が豊かになったために、若い人たちがいわゆる人生の苦労というものをあまり知らないで成長する。だから実体験で小説書こうとしても書くネタがなんにもない。そのかわり劇画でストーリーづくりのノウハウを覚えこんじゃってますから、長篇やシリーズものなんかいくらでも書けるんじゃないかな、これからの作家は』

この言葉は、昭和60年に星さんの口から発せられたものです。
24年も前に言われた言葉が、昨今では携帯小説なるもので現実のものとなっている。
携帯小説の良し悪しはあえてここで言うことでもないので特にコメントはしませんが、不思議なもので星さんは今では“昔”と言われる時代から未来を垣間見ていたように感じることも多々ある。
そういう意味では、星さんの作品でまだ現実に起こっていないことは、もしかしたらこの先の未来で起こることなのかもしれない。

そう感じさせられる。

個人的には『重なった情景』が好き。
青年と同僚の二人が最後に交わした会話が、現実に起きているのにそれこそどこか夢のようで、他人事のように危機感も恐怖も感じていない。
それどころか私に、不思議と奇妙に心地良い余韻を残した。

世界の終わりは、こうあってほしいものだ。

スポンサーサイト

  • -
  • -
  • -
Previous Entry | Next Entry

Comment






 

Trackback

トラックバック機能は終了しました。